適応障害を早期改善する|ココロサポートケア法

笑顔

原因を取り除こう

看護師

適応障害は患者にとって強いストレスとなる特定の要因が生じてから1か月以内に症状が現れる疾患です。精神疾患に関する研究が進み、知見が増えたことでうつ病などと分類されるようになり、その結果患者数は増加傾向にあります。適応障害は慢性化してうつ病などに進展しやすい疾患ですので、慢性化する前の治癒が大切です。

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ストレス応答症候群の話

悩む男性

定義と危険因子

ストレスによっておこる障害には、最近ではストレス応答症候群ともいわれる適応障害と心的外傷後ストレス障害などがあります。これらのうち心的外傷後ストレス障害が生命を脅かすほどのストレスに対する異常反応であるのに対し、適応障害は日常生活でおこる様々なストレスに対する過剰な精神的、身体的および行動上の反応です。また心的外傷後ストレス障害がストレスを受けてから6か月以上経ってからおこったり長期間続くことがあるのに対し、適応障害はストレスを受けてから3か月以内に始まってふつう6か月以内に回復します。ただし治療しないでおくと6か月以上続いて、うつ病やアルコール依存症などに進むこともあります。適応障害はどの年齢でもおこりますが、思春期や成人期、中年期、老年期それぞれで生活様式が大きく変わるときによくおこります。そのストレスの種類には家族間の争いや離婚、がんなどの病気、転校や転職や失職、自営業の人であれば破産などの経済問題や小規模の災害などの負のストレスだけでなく、入学、就職や定年退職、結婚、出産や新築など他のヒトにとってはストレスにならないものもあります。適応障害になりやすい危険因子には、患者さん個人の問題としての遺伝的要因、性格の脆弱性、情緒的未発達、柔軟性の欠除、低い自尊心や気分発散の機会がないことなどがあげられます。統合失調症や気分障害などの精神障害の合併や、親の過保護あるいは虐待などの育児問題や頻繁な転居あるいは友人や地域社会からの支援が少ないことなども危険因子になり得ます。

症状と診断・治療

適応障害の精神面での症状には、落ちこみ、悲しみ、意欲や喜びの喪失感や絶望感などのうつ気分と、過度の心配、緊張感、無力感や集中困難などの不安気分があります。行動面の症状には、規則を守らない、怒りを爆発させる、他人への復讐、破壊行為や無謀運転などの異常や過食、アルコール多飲や薬物の乱用などがあります。適応障害の身体面の症状としては、頭痛や動悸、胸痛や食欲不振、あるいは腹痛、下痢、疲労感、震え、けいれんや不眠などがあります。これらの症状は単独であるいは一緒におこり、結果として家族関係や学校、職場での生活に影響が及んで孤立し不登校や休職などの原因になります。精神科や心療内科では、必要があれば患者さんにおこっている症状が頭部外傷など身体的な病気によるものでないことを確かめるために神経内科や脳外科に検査を依頼します。そして患者さんの病歴からストレスの強さに対応して精神的症状や行動上の異常がみられるかを判断し、家族との死別のような誰もが経験する悲しみによっておこる症状やうつ病などの精神疾患から区別して適応障害の診断を決定します。適応障害に対する治療は個人、家族や同じストレスの悩みを解決しようとするグループのレベルでおこなわれ、対話による心理療法が中心になります。良く用いられる方法は、病気を理解し症状を克服する対処法を学ぶ認知行動療法などです。不眠、不安やうつ状態などの症状を和らげるために、ベンゾジアゼピン系の精神安定剤や選択的セロトニン再取り込み阻害薬などの抗うつ薬が用いられることもあります。

苦手意識が強い精神障害

医者

精神疾患にもいろいろな種類がありますが、適応障害は特定のことにしか症状が現れない特徴が見られます。原因となっていること以外には安定しているので、この症状を放置してしまう人も少なくないです。しかし、悪化してしまうとうつ病を発症してしまうことから、病院での治療で症状を楽にしていくことができます。

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精神的なトラブル

カウンセリング

適応障害は、環境要因と合わせて個人の元の性格が関係している障害です。心療内科や精神科では、精神療法を用いて根本原因である個人の認識を改善します。今後適応障害では、このような認識の転換が不可欠になるでしょう。女性目線の診療科も増えると考えられます。

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